TAC(総インキ量)テストチャート作成
総インキ量(TAC)を段階的に増やしたCMYKパッチのチャートをPDFで作成します。用紙や印刷機でインキのにじみや乾燥不良が始まる点を確認し、CMYK値のTACもすぐに計算できます。
画面では濃いパッチがどれも似た黒に見えますが、PDFにはパッチごとに異なるC・M・Y・Kの値が正確に入っています。違いは実際の印刷物で確認してください。
パッチ17個
パッチはDeviceCMYKの値のまま保存されます。印刷時は色変換をせず、実際のサイズ(100%)で出力してください。
TAC計算
TAC240%基準の300%以下です。
使い方ガイド
ポイント
- TACはC・M・Y・Kのインキの割合の合計で、用紙や印刷方式ごとに上限があります。
- チャートを実際の用紙に色変換なしで印刷し、にじみ・裏移り・白抜き文字のつぶれが始まるTACを探しましょう。
- 参考上限:コート紙300〜350%、上質紙260〜300%、新聞240%前後(印刷会社への確認が必要)。
TAC(総インキ量)とは?
TAC(Total Area Coverage)は、1か所に乗るC・M・Y・Kのインキの割合の合計です。たとえばC60 M40 Y40 K100なら、60+40+40+100 = 240%です。理論上の最大は400%ですが、インキが多すぎると乾きにくくなり、にじんだり次の紙の裏に付いたり(裏移り)します。そのため用紙や印刷方式ごとに、超えてはいけない上限があります。
よく使われる上限(参考値)
| 印刷条件 | おおよその上限 |
|---|---|
| コート紙のオフセット印刷 | 300〜350% |
| 上質紙(非塗工紙)のオフセット印刷 | 260〜300% |
| 新聞用紙 | 240%前後 |
| インクジェット・デジタル印刷 | 機種や用紙によって大きく異なる |
実際の上限は、印刷会社が使うカラープロファイルや用紙によって変わるため、必ず印刷会社や用紙メーカーに確認してください。
チャートの使い方
- TACの範囲と間隔、K(墨)濃度ごとの行を選び、PDFをダウンロードします。
- 実際に使う用紙と印刷機で、色変換をせず実際のサイズで印刷します。
- インキが乾いたら各パッチを見て、問題が出始めるTACを探します。それより1〜2段階低い値が安全な上限です。
パッチで見るポイント
- 表面がテカってインキがたまっている、こすると手に付く
- 次の紙の裏にインキが移っている
- パッチ内の白い文字(6pt・4pt)と白い線(0.1・0.25・0.5mm)がつぶれて読みにくくなる
- 紙が波打つように変形する
パッチの色の作り方
各パッチは、決めたKの値に、残りのインキをC・M・Yに振り分けて作ります。暗いニュートラルグレーに近づくよう、Cを少し多め(約36%)にし、残りをMとYで半分ずつ分けます。K100・TAC 240%なら、C50 M45 Y45 K100になります。
よくある質問
家庭用プリンターでも意味がありますか?
家庭用プリンターはふつうRGBで受け取り、インキ量をプリンター側で決めるため、CMYK値を指定するこのチャートの意味は小さくなります。印刷会社、RIPを使う大判プリンター、校正機に向いています。
リッチブラックはTAC何%で作ればいいですか?
C60 M40 Y40 K100(240%)のような配合がよく使われますが、推奨値は印刷会社によって違います。このチャートで実際の用紙で確認するか、印刷会社の推奨値に従ってください。
PDFを印刷すると色が変わるようです。
アプリケーションやドライバーが色変換(カラーマネジメント)をしている可能性があります。出力設定でカラーマネジメントをオフにするか、「CMYK値を保持」を選んでください。